精神病と精神薬と私~持病を抱えながら妊娠出産するママに贈る言葉

皆さん、こんにちは!

道産子グータラ主婦の“優子”です!

さて…こちらでは今までにも、少しだけ私の持病について触れてきましたが、今回はその病名を公表したいと思います。

実は私、若い頃から通年性の鼻炎だけではなく、「パニック症候群」と「極度の不眠症」を患っています。

うつ病が発症しなかったのだけは幸いでした。

それでも、赤ちゃんを産むためには常に“服薬”というリスクを背負っての妊娠となるのです…

精神病は出産するべきではない…と言う方に物申します

実を言うと、皆さんに私の持病について打ち明けるのは、本当はすごく迷っていました。

と言うのも、私は息子の“とぉくん”を出産する時にネットで「パニック障害」「妊娠」と検索し、震えながら号泣していたのです。

ネットに並んでいたのは、このような辛辣な意見ばかり。

  • 「精神病が子どもなんて産むんじゃねぇよ」
  • 「持病が治ってから妊娠するっていう選択肢がなかったのが人間的に残念」
  • 「服薬しながら出産したら、あなたの子どもも精神病ですね、お疲れっすwww」

これらの言葉は、有名な超巨大掲示板(2ch)で発見しました。

私も当時は31歳でしたから、人間が匿名になると気持ちが大きくなってしまうことがあると理解していました。

でも、ただただ…「本当にそうなのかもしれない」と号泣しました。

 

しかし、私は同じくネットで、「パニック障害だけど無事出産しましたよ!」というブログもたくさん読みました。

涙がピタリと止まるほどあたたかい気持ちになったのを今でも覚えています。

  • 「医師に相談しながら一人で不安を抱え込まずに、キラクにね!」
  • 「100%のお母さんなんていないんじゃないかな」
  • 「持病を持っていたら出産しちゃいけないって…そんなわけないじゃん!」

そして、出産後のこんなお話も聞きました。

「息子は私がパニック発作を訴えると、すぐに背中をさすってくれたり薬を用意してくれます」

「子どもに不眠症だと打ち明けると、夜寝るとき頭を撫でてくれるようになりました」

このように、優しく育ってくれたお子さんもたくさんいるのですね。

実際に、私の友人にもパニック障害と鬱病を抱えていらっしゃるママさんがいるのですが、高校生の娘さんがいつも発作中のママの背中を抱き、「ママ、大丈夫だよ。ママ、私も優子さんもついてるよ。みんなママの仲間だよ」と何度も声をかけているのを見てきました。

本当に優しいお嬢さんです。

 

現在、私は症状が落ち着いているため、発作の恐怖に脅えることも無くなりました。

それよりも今は、突然襲い来る“悪阻”に戦々恐々な毎日です…

我が家の“とぉくん”はまだ3歳なので、私の病気について理解は深くありません(当たり前ですね)。

でも…私が悪阻でソファなどに横になっていると、「ママ、どこか痛いの?」と声をかけてくれます。

主人にいたっては、自宅で仕事をしているということもあり、24時間一緒に生活していますので、私が悪阻で苦しんでいると、仕事を投げてでも近くにいてくれます(本当はそのぶん夜中に残業しているの知ってるよ…ありがとう)

母親に持病があったとしても、少なくとも我が家の家族は本当に優しく、団結力があり、私は“とぉくん”を出産して本当に良かったと思うのです。

だからこそ、私は皆さんに精神病と精神薬のことについて悩んでいるママさんの心を少しだけでも軽くしたい…そんな一心で、持病について告白しました。

「大丈夫、持病があっても母親になれるよ」

母親の資格…なんて言葉をよく聞きますが、私なんか『無資格ママ』です笑

でも、息子もどんどん成長し、毎日楽しく暮らしていますよ!

それでは念のため、私の持病について簡単にご説明させていただきますね。

パニック症候群

心療内科や精神科での治療が主となりますが、実はパニック障害は心や性格の病気ではありません。

100人のうち1人は患っているというデータがある脳の病気です。

直接死に至る病気ではありませんし、発作が30分以上長引くのは稀なケースなのですが、発作中の本人は「死んでしまうかも」というほどの恐怖心を覚え非常に苦しい30分間となります。

パニック障害の原因は脳の「恐怖心」「不安感」に関係する『ノルアドレナリン』と、興奮状態に関係する『セロトニン』という神経伝達物質のバランスの崩れだと言われています。

主な症状としては、「突然の動悸や眩暈」「大量の発汗」「体の震えや痺れ」「呼吸困難」「胸部の不快感」と共に、精神的には『とてつもない恐怖感』と『発狂してしまいそうな自我崩壊の危険』を覚えます。

この発作を繰り返すことにより「もしかしたら、また発作がおきてしまうかもしれない」という『予期発作』という症状も出て、ひどくなると外出困難にもなってしまいます。

治療法としては、心理療法や行動療法という方法もありますが、ほとんどの場合が薬物療法となります。

私は、最終的に三つの方法でパニック発作をかなり減らすことに成功しました。

現在は、パニック障害のお薬は飲んでいません。

しかし、症状がひどい場合は妊婦でも飲めるお薬もありますので、必ず医師に相談してください。

例えば、こちらの『ジェイゾロフト』metiryou-1

抗うつ剤の一つですが、安全性が高いので「妊婦でもやむを得ない場合は服用できる」という位置づけになっています。

無理に減薬や断薬をすることにより、ストレス過多となり流産を招いてしまう…など「メリットがデメリットを上回った場合」などは、服用を許可する医師が多いでしょう。

不眠症

言葉の通り、質の良い眠りが保てない病気です。

いくつかのパターンにわかれます。

  • 熟眠障害:熟睡したという爽快感が得られない
  • 入眠障害:布団に入ってもなかなか寝付けずに、寝るまでに時間がかかりすぎてしまう
  • 中途覚醒:眠ってもすぐに起きてしまい、半数以上の患者はそのまま眠ることができない
  • 早朝覚醒:目覚ましをかけた数時間前や数十分前に目覚め、十分な睡眠がとれない

私の場合は、全て当てはまるほどの重度の不眠症患者。

そして厄介なことに、私の場合は不眠(睡眠不足)がパニック発作を引き起こすことが多いのです。

前回も、今回も睡眠薬の服用をしながら妊娠を継続することを決断しました。

ちなみに、私が服用しているのは、こちら。

■レンドルミン(0.25mgを2錠):ジェネリック名「ブロチゾラム」

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■マイスリー(5mg):ジェネリック名「ゾルピデム」」

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担当医にも詳しく説明していただきましたし、実際に医学書(薬学書)も見せていただきましたが、妊娠中の禁忌薬ではないので、ストレスや日常的な疲労感をかかえるよりも飲んだほうが良いという判断でした。

ちなみに、どんな薬にも妊婦に対する薬物の危険度はアメリカのFDAが『薬剤胎児危険度分類基準』を出しています。

A→ヒト対照試験で、危険性が見出せない

B→ヒトでの危険性の証拠がない

C→危険性を否定することはでいない

D→危険性を示す確かな証拠がある

×→妊娠中は禁忌

不安を抱えているよりも、医師にFDAでの基準がどうなっているのかを聞くのも一つの方法です。

ただ、多くの医者が言うには「リスクのない出産なんてない」ということ。

健康体の方でも服薬をしていない方でも、催奇形性のリスクは全ての妊婦さんにあるのです。

薬を服用している場合、その可能性が数パーセント上がってしまうことは事実ですが、医師によっては服薬による催奇形性のリスク上昇は1%ほどだと判断する方もいます。

 

絶対に大丈夫なお産なんかありません。

もしも、私と同じく持病を持ち服薬しながらの妊娠継続をしている方がいましたら、もう少しリラックスしても良いと思うのです。

私たちにできるのは、ただただ赤ちゃんが生まれてきてくれることを待つこと。

待っている間、心配で心を押しつぶされるよりも、将来のことを楽しく想像してニヤつくほうが楽しいマタニティライフになるのではないでしょうか。

でも…やっぱりたまに不安にはなっちゃいますよね。

そんな時、私は夫に相談して、ただただ泣いてストレス解消していますよ!

不安を言葉にし、相手が「大丈夫、大丈夫」と言ってくれると心がスーッとらくになることもあります。

 

ただし、ここで皆さんにお約束していただきたいのは、自己判断での服薬だけはやめていただきたい…ということです。

今では薬局などで簡単に睡眠改善薬を医師や薬剤師の処方箋なしで購入することができます。

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「ドリエル」や「ネハゼルEX」などが有名ですね。

妊娠中は、睡眠改善薬だけではなく、鎮痛剤や風邪薬、目薬やうがい薬なども全て医師に相談してから服用しましょう。