我慢する美学はもう古い?何がいけないの…無痛分娩だっていいじゃない!

お腹を痛めて生まれたカワイイ我が子…よく聞く言葉ですよね。

ですから、たとえ子どもが思春期になって生意気なことを言い放ったとしても、辛かったお産を思い出せば気持ちを落ち着かせることができるんじゃないか…?と思ったりしています。

こうして言葉にしてしまうのは簡単ですが、実際の出産はというと…

 

「そんな甘っちょろいもんじゃない!(これから初出産する人ゴメンね!)」

 

ところが不思議なもので、あんなに大変だったことを体が忘れている!?でも、脳では覚えている!?

何を言っているんだと思うかもしれませんが、出産経験を持つ女性の皆さんは、口を揃えてこう

言うのです。

 

「もう一人子どもが欲しい!」

 

凄いですよね~皆さん(私もその中のひとりですが…)

あの痛みを自ら再び経験しようとしてしまうのですから。

でも、その痛み…本当に必要な痛みなのでしょうか…?

 

日本と海外のお産の違い

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“無痛分娩”…女性なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

日本でも無痛分娩を選択する人は増えてはきているものの、世間の認知度はまだまだ低め。

 

「これから母になろうとしているのに、痛みから逃げている。そんな母親は失格だ」

「痛みもなく生まれてきた我が子に愛情が沸くのか?」

 

なんて声がちらほらと聞こえてきたら…出産の痛みを経験しなければ良い母にはなれないのかな?と思ってしまうのも無理はありませんよね。

 

日本人は昔から我慢強く、忍耐強い人種です。

特に親世代からは「昔からそうして女性は産んできたのだから当然のこと」なんて目に見えない圧があるのは確かなこと。

こんな理由で自然分娩をするのが当たり前のことになり、無痛分娩とやらは知っていても、それを選択するということにはならないのです。

 

でも、日本ではこんなにも少ない無痛分娩ですが、海外では至って普通なこと。

こんな話を聞いたことがあります。

アメリカでは親不知を抜くときには全身麻酔をするだとか。

えっ!歯を抜くだけで全身麻酔!?と驚いたのを覚えています。

そんなアメリカだけに、出産時には99%の人が無痛分娩という情報もあるほど。

フランスなどでも80%が無痛分娩で出産することから、海外では主流な出産方法といったことなんでしょうね。

 

それともう一つ、日本で無痛分娩が広まらない理由としては、医療体制に原因があるといわれています。

欧米では産科に専門の麻酔科医がいて、無痛分娩がスムーズにできる体制が整っています。

一方の日本ではというと、いつ始まるかわからないお産に麻酔科医が待機しているわけにもいかない…といったところのようです。

 

麻酔の種類によって違ってくること

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まず、無痛分娩のときに使用する麻酔とはどのようなものがあるのでしょか?

麻酔にも大きく分けて2種類あり、その中でも何種類かに分けられています。

 

局所麻酔

「硬膜外麻酔」

一番ポピュラーな方法です。

脊髄と脊髄を包みこんでいる硬膜の間に麻酔を注入します。

痛みを感じる神経だけを麻痺させるので、陣痛の子宮収縮を妨げることはありません。

意識ははっきりしているために、ほとんどのママはいきんで出産することができるといいます。

 

「仙骨麻酔」

仙骨の硬膜外腔に麻酔を注入し、硬膜外麻酔よりも仙骨に限局して感覚を麻痺させます。

大量の麻酔を使用するので、負担がかかる分短時間の麻酔として使われます。

 

「陰部神経麻酔」

陰部に限局して効果を出す麻酔なので、陣痛の痛みをとるのを目的として使用はしません。

産道の緊張をやわらげるなど、硬膜外麻酔の補助麻酔として使用されます。

 

「傍頸管麻酔(ぼうけいかんますい)」

日本ではあまり使われることのない麻酔です。

赤ちゃんの心拍数が低下するなど、悪い影響が出ることがあります。

 

全身麻酔

吸入麻酔と麻酔薬を注射する方法があります。

どちらの方法も胎盤を通って赤ちゃんに影響が出てしまい、眠りながら生まれてくることがあります。

これを「スリーピングベビー」といいますが、本当に寝ているわけではなく、うつらうつらしている状態です。

最近の無痛分娩は全身麻酔でおこなわれるケースはよほどのことが無い限りなく、ほとんどが局所麻酔でおこなわれるのでこのような心配はありません。

 

無痛分娩のメリット・デメリット

無痛分娩

何事もメッリット、デメリットがあるように、無痛分娩にも良い所と悪い所があります。

 

■無痛分娩によるメリット

  • 陣痛の痛みがないので、リラックスして出産に挑むことができる
  • 出産時には緊張がほぐれることで筋肉の収縮が軽減されてリラックスして出産できる
  • 痛みがないために、出産時には我が子との対面を思い存分楽しむことができる(自然分娩の場合ほとんどの人は体力が消耗してそれどころではありません)
  • 余計な体力を使わないために産後の回復が早い
  • 妊娠中毒の人や高血圧の人にとっては、麻酔で血圧が下がるので適している

 

■無痛分娩によるデメリット

  • 限られた産院でしかおこなっていないために、選ぶことのできる産院が少ない
  • 費用が自然分娩よりも費用が高くなる(産院にもよりますが+10万円くらい)
  • 痛みが少ないために、いきむタイミングがつかめずに吸引分娩になることがある
  • 麻酔の影響で嘔吐や頭痛が出ることもある
  • 陣痛や出産時の痛みがないことで、分娩後の後陣痛をとても重く感じてしまうことがある

 

無痛分娩の疑問あれこれ

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Q 激しい痛みは嫌だけれど、多少の陣痛も味わいたい…痛みの操作は可能なの?

A はい!可能です。最近ではそんなママさんも増えてきています。

硬膜麻酔では濃度の薄い麻酔を使用することで、痛みを操作することができます。

もちろん全く痛みを感じたくない人もいると思うので、産院とよく相談して自分の理想の出産をしてくださいね。

 

Q 痛みはどのくらいなくなるの?

A  痛みの感じ方人それぞれなので、全く痛くない人もいれば、痛みを感じる人もいるようですよ。

麻酔は陣痛には効き目があるけれど、骨の痛みには効きが弱く骨盤が開くときに痛みを感じた人もいます。

子宮口が開いてから痛みが続く時間も人それぞれ。

麻酔を注入する時期によっても痛みの違いが出てくることもあります。

しかし、自然分娩とは比べものにならないくらい痛みはありませんから安心してくださいね!

 

Q 痛みに耐えられなかったら、無痛分娩に切り替えることができる?

A  硬膜外麻酔では注射針で硬膜外腔を探し当て、カテーテルだけを残して針を抜くといった正確さを必要とする処置です。

30分もの間、エビのように丸まりジッとしてなくてはなりません。

陣痛はその間にもやってくるので、動かずにいるということはなかなか難しいはず。

そうならないためにも前もって自分の意志を伝えておきましょう。

まとめ

無痛分娩の壁が少しでも薄くなったでしょうか?

自然分娩でも、無痛分娩で産んでもトツキトオカ同じ体で過ごした我が子は可愛いに決まっています。

痛みを経験してみるのもよし!古い考えを捨てて無痛分娩にするのもよし!

考え方は人それぞれでいいんです。

自分や家族が満足する出産方法で、人生とことん楽しんだもん勝ちですよね。




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